【もたもた通信】新江戸染・丸久商店で味わう“粋”と“涼”

丸久商店の粋、ぎゅっと一反に
明治三十二年創業、日本橋で営みを続ける注染問屋。
防染糊を置き、染料を“注ぐ”――この手わざで裏表なく染まり、着るほど風合いが育つのが丸久ならでは。
江戸っ子の粋と職人魂が混ざった浴衣で、今年も夏を楽しみましょう。
今季のピックアップ3選
菱花絞り
水面みたいな淡いブルーにうっすらグレーを重ね、
菱と花を絞りタッチで散らした一枚。
近くで見るとふんわり奥行き、遠目にはすっきり都会派。
白帯で爽やか、黒帯でキリッ。
大綱
灰ベージュに深い茶で大きな綱をグルグル。
綿麻のシャリ感が汗ばむ肌を離してくれるから、
真夏でも風を抱いて軽やか。
力強くもモダン、ユニセックスで映えます。
十字格子
コバルトブルーに潔い白の十字を走らせた
新之助上布コラボ。
幅40 cmで裄長さんも安心、
帯合わせで印象自在のモダン格子。
丸久さんのデットストック商品で再生産はないかも…。
もたはん流・浴衣の過ごし方
生成り系の帯と籠バッグで「見た目マイナス3℃」
きものきぶん仕立てならもっと涼しい!!
帽子やサングラスも合わせて
和洋ミックスに遊ぶのもいいかもしれません。
外出から帰宅したら一旦陰干し。
汗を飛ばしましょう。
すぐ洗う場合は袖畳みして
洗濯ネットに入れてそのまま洗ってもOK!
浴衣は速乾性が高いので早ければ翌朝にはリスタート。
“着物より気楽、Tシャツよりドラマチック”
浴衣は“着物より気楽、Tシャツよりドラマチック”が合言葉です。
誰かが言っていました(笑)
丸久商店の柄は遠目に映えて写真もバッチリ。
真夏のイベントからご近所カフェまで、
肩の力を抜いて浴衣を羽織れば、
いつもの街がちょっと粋な江戸へ早変わり。
あなたの夏に“丸久さんの注染”を一反、忍ばせてくださいね。