レースの歴史
レースの起源
レースの歴史は古く、そして多岐に渡ります。紀元前1500年頃のエジプトでは網状のレースや刺繍レースが使われていました。2世紀〜3世紀頃のエジプトの遺跡からはボビンとレースが発掘されています。
日本においては、奈良時代に唐からもたらされたニードル・レースの一種が唐招提寺に所蔵されています。その現存する「方円彩糸花網(ほうえんさいしかもう)」は8世紀以前に中国で制作されたもので、ヨーロッパのニードルポイントレースに似た技術で作られています。
《出典》唐招提寺Webサイトより
これもレースの一種だというのには驚かされますね。日本においてレースは「編み物」として位置付けられることが多いのですが、レースには「織物」や「刺繍」のものもあるため「これがレースなの?」と思ってしまう場面も少なくありません。