2021年を振り返ってみて。

大晦日にこんにちは。

もたはんの四代目です。

12月31日、今年も終わりですね。

今年も1年、ありがとうございました。

皆さんのおかげで着物の未来を

また一段と明るく思い描く事ができた

そんな一年でした。

 

 

一方世の中はコロナ禍で

もたはんの大好きなお祭りは全てなくなり

田舎では浴衣を着て

りんご飴食べて

みたいな光景を見る事は叶いませんでした。

 

 

2022年の夢の一つは

「地元の祭りの神輿を3年ぶりに担ぎたい」ですかね。

なんにせよ元の世の中に近い形になることを願ってやみません。

 

 

先ほど「着物の未来」の話をしましたが

未来の前に

今、まさにこの瞬間に

もたはんが呉服屋をしている事は

とても幸せなことです。

 

 

よく着物を着ない人に言われるのは

「呉服屋さんって着物着ている人見ないのにやっていけるの?」

なんてグサッと胸に突き刺さり

果てはブラジルに到達しようかというような

破魔の矢(もたはん的には破もの矢)を放つ方がいます(笑)

 

 

まあ、確かに…とも思いますが

じゃあなんで呉服屋を僕がやっているのかというと

「着物を着る人、着たい人を沢山見てきたから」です。

 

 

僕がいる福井県は

知名度が低い都道府県ランキングの上位。

 

 

正直なところ

ずっと福井にいたならば

着物の未来を思い描く事はできなかったかもしれません。

 

 

でも最初に大阪という都会に出て

他のどの業種でもない「呉服屋」で

沢山の着物を着る人

着てみたいと思っている人に出会ったおかげで

「田舎でもやっていけるんじゃない?」

と思ったのは間違いありません。

 

 

四代目となる僕が

福井に戻ってきて当時の

「さか井呉服店」で働き始めたのが

2012年の1月。

なので2022年でちょうど10年となります。

 

 

その当時から感じている僕の使命は

「着物は楽しい」を沢山の人に伝える事。

今は特に普段着として着られる

もっと身近な着物を伝える事を目指しています。

 

 

そんな今年2021年。

いろんなものづくりを

スピード感なく

もたはんらしく

もたもたと

よく言えば丁寧に作らせて頂きました。

それらを少しプレイバックしてみたいと思います。

 

 

2021年1月「手ぬぐい半幅帯【キャベツ畑でつかまえて】」

手ぬぐい半幅帯|普段着きものもたはん

まずは1月に発売したのが

手ぬぐい半巾帯「キャベツ畑でつかまえて」です。

 

 

この前に「子持ち豆絞り」の手ぬぐい半幅帯はありましたが

もたはんオリジナルで型紙から起こして作ったのはこの

「キャベツ畑でつかまえて」

 

 

薄くて軽くて締めている感じがしないと

本当に沢山の方に「手ぬぐい半幅帯」を愛用して頂いておりますが

その始まりの帯です。

 

 

その名前の由来を

この図案の考案者である

ふだん着物のtontonのきよみさんが

「キャベツみたい」と言ったことから。

 

 

「キャベツ」と言えば

もたはんの所属する「日本愛妻家協会」の本拠地嬬恋村のキャベツですから

いつかこの帯を締めてみんなで嬬恋村にいきたいな〜と。

 

 

と、この調子でやってしまうと

本当に年を越してしまいそうなので

駆け足で(笑)

 

 

4月「紫キャベツ」「福井のレースで作った羽織」

レースの羽織|普段着きものもたはん

4月には「キャベツ畑でつかまえて」の別色バージョン「紫キャベツ」を発売。

一部の方には「紫じゃない!グレイだ!」と言われましたが(笑)

2022年にはどこかで真の「紫」の手ぬぐい帯をリリースしたい所存です。

 

 

そして同じく4月には

もたはんのある地元福井のレース生地を使った

レースの羽織をリリース。

 

 

まだまだ力不足ですが

2022年はもっともっと

地元の生地を使った普段着着物のためのアイテムを

作っていきたいと思います。

 

 

「もたはんオリジナルコールテン足袋」

柄足袋|普段着きものもたはん

これは年間を通じてですが

もたはんの足袋もオリジナルで沢山の種類をリリースしました。

中でも細畝のコールテンの足袋は

あったかくて履きやすいと

誰よりも若女将の槙恵さんが喜んだのが印象的でした。

 

 

めんどくさい事が苦手で

家事や子育てを見ていても

効率の鬼のような槙恵さんが喜ぶ着物。

これは2022年のものづくりのヒントになると

身内ながら思っています(笑)

 

 

9月「日々紐」

普段着着物の帯締め|普段着きものもたはん

ちょっと飛びまして9月。

9月には

オリジナル四分紐「日々紐」をリリースしました。

「なんだか世の中三分紐ばかりだな〜」と思っていた時に

これまたきよみさんが「You作っちゃいなよ」と(笑)

 

 

今には珍しい単色の四分紐は

驚くほど好評で

3ヶ月待ちとなってしまい

嬉しいやら申し訳ないやらでした。

年末には「男子の帯締めを広める!」と

やぎっち先輩も買って下さいました!

僕も瑠璃色締めようかしら?

 

 

10月「葉っぱのレース着物」

レース着物|普段着きものもたはん

かつてのエンブレースを復刻させたのが

「葉っぱのレース」着物です。

 

 

コロナ禍で2021年の序盤は

染め工場も休みが多く

サンプルを染めてもらうのも大変でしたが

最後は七宝レースの時にもお世話になった

石川県の染色工場さんが最高の生地にしてくれました。

 

 

僕もようやく年末に自分の葉っぱのレース着物ができてきました。

来年はこれを色見本のように着て

いろんなところに出没したいと思います!!!

 

 

12月「あじろじゅばん」

普段着着物の長襦袢|普段着きものもたはん

いまかいまかと引っ張り続けて

ようやく12月にリリースできたのが

普段着着物のための綿の洗える襦袢

「あじろじゅばん」です。

 

 

 

千織さんに元々あったあじろの生地を

幅を広くして織り直してもらいました。

トスコはんの色じゅばんでは寒いしな〜という方のために

綿100%のほっこり温かい普段着襦袢として

お作りしたこの襦袢。

また身内の話ですが

槙恵さんは今これしか着てません(笑)

1着を洗い回して着続けています!

年明けにはもう1着作ってあげたいと思います!!

 

 

この他

五福さんの天井絵の手ぬぐい半幅帯

ちょいあったか足袋など

いろいろなものを作ってきた今年。

大変だったけど過ぎてしまえば楽しい思い出です。

 

 

 

 

以上、長々と今年1年のものづくりを振り返ってみました!

振り返って思うのは

やっぱり同じ北陸に

普段着で着物を着るプロ「きよみさん」の存在は大きいです。

都会でなく同じく田舎で

どうやって着物を着て暮らすかのヒントをくれ

「You作っちゃいなよ」に答えるのは楽しいです(笑)

 

 

また灯台下暗しの存在でもある

若女将の槙恵さん。

子どもが2人になってから特に

ズボラ飯ならぬズボラ着物を実践して

いかに楽に着物を着るかを探求しています。

 

 

 

そしてそして

このどこぞの田舎にある呉服屋もたはんを信じてついて来て下さる

そこの貴方様!

本当にありがとうございます!!!

お買い物をして下さる事はもちろんですが

この長ったらしい文書を今ここまで読見切る胆力は

間違いなくこの波乱に満ちた世の中を生き抜く力となるでしょう!

 

 

最後になりましたが

2021年もありがとうございました!

2022年のあなたにも大いなる幸あれ!!!

よいお年をお迎え下さいませ!!!

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