トスコはんぱん組(半じゅばん+ステテコセット)
販売価格: 24,000円
(税込: 26,400円)
商品詳細
●トスコはんぱん組の仕様●
トスコはんの生地で作った半襦袢とトスコはんぱん(ステテコ)のセット。
これがトスコはんぱん組です。
色は若竹色とあさぎ色の2色。
サイズは「S・M・L・LL」
サイズの詳細は以下の表をご覧下さい。
【半襦袢】
胴体部分 綿100%
袖・紐 麻35% ポリエステル65%
背に衣紋抜きが付いております。
輪っかになっており、衣紋の抜き方を2段階で調整できます。
また、地衿は軽量化、薄さを重視した作りになっています。
衿の形をキレイに出すため、衿に10cm芯が入っています。
【トスコはんぱん(ステテコ)】
麻35% ポリエステル65%
●お仕立て・寸法の内容●
・全てミシンによる縫製です。普段着のきものに特化したお仕立てとなります。
・半衿はつきません。地衿の状態でのご納品となります。
・お袖は丸袖で袖丸み(5分)がついております。一般的な平袖ではありません。
●半衿つけをご希望の方へ●
半衿付けをご希望の方は、ご一緒に手ぬぐい半衿をお選び頂くのがオススメです。
手ぬぐい半衿付けて欲しいという方は以下のページより手ぬぐいをお選びください。
https://www.motahan.com/product-list/11
●トスコはんの特徴●
はんぱん組はその生地の特徴はもちろん、お仕立てにも工夫を凝らしました。
1.薄くて軽い!
トスコさんの中でも、極細ラミー(麻)とポリエステルの混紡糸で織られた最上級の生地です。
繊維が細いのでその分薄くて軽くしなやかな生地に仕上がっています。
また、半襦袢の胴体部分の生地も綿ローンの生地で薄く軽やかにお作りしています。
2.ご自宅の洗濯機で洗える!
ご自宅での洗濯機での洗濯もOK!
いつもお使い頂いている洗濯洗剤で大丈夫です。
クリーニングに出す必要は全くありません。
色落ちなどを調べる堅牢度試験もクリアしているので心配ありません。
ネットに入れてお洗濯下さい。
3.綿よりも麻よりも乾きやすい!
トスコはんに使われるラミー糸は天然繊維の中で最も吸水・発散性に優れています。
また、ポリエステルは水をほとんど通さない性質があります。
これによりダブルで水分を発散させ、綿や一般的な麻(リネン)よりも早く乾きます。
4.アイロンいらず!シワになりにくい!
トスコはんはラミーとポリエステルの混紡糸を使用しています。
糸1本1本はポリエステルが芯となり、その周りをラミーが覆っています。
そのおかげで、シワになりやすいとされる麻の特徴を低減してくれ、アイロンいらずの生地に仕上がっています。
5.麻なのに肌触りがいい!
日本で多く使われている麻はラミーかリネンに大別されます。
ラミーには羽毛感があり、リネンにはフシ感があるとされ、麻独特のガサッとした風合いはこのフシ感による場合が多いようです。
トスコはんはラミーが35%・ポリエステルが65%の極細番手の糸で織られているため、しなやかでコシがあり、爽やかな肌触りを実現しています。
ちなみにこの生地は高級ブランドの白シャツや、百貨店向けの白襦袢地としても使われている生地だそうです。
6.全ての工程がミシン縫製なので丈夫!洗いに強い!
はんぱん組は、1点1点富山県の和装専門縫製会社「ラポージェ」さんで丁寧にお仕立てさせて頂きます。
着物よりも肌に近い襦袢は汚れやすく洗う頻度も格段に多くなります。
そうであるなら洗濯に強い縫製にしなければなりません。
現代のお洗濯に強い縫製は間違いなくミシン縫製です。
全ての洋服がそうであるように、洗濯機で洗えて丈夫なのはミシン縫製だと言えます。
7.トスコはんぱん組オリジナルの衿仕立て!
普段着の着物に特化した半じゅばんを目指し、衿の仕立ても改良しました。
衿の作りを薄くして軽量化!
衿先のゴロつきも解消。
衿中心には衣紋の形がキレイに出るように三河芯を10cmつけております。
また半襟はあえてお付けせず、お客様お好みの半襟を付けて頂きたいと考えております。
8.季節を問わない着用期間!
着用期間はご自身が寒くなければいつでもOK!
春・夏・秋はもちろん、冬も暖房の効いた室内にはちょうどいいです。
麻混の生地ですが見た目が夏の長襦袢のような絽でも紗でもないので、人の目を気にする必要はございません。
ぜひ皆様の判断で着たい時に着られる半襦袢+ステテコとしてご愛用下さい。
トスコはんができるまで?
まず、今回のトスコはんを作るにあたって、ふだん着物のトントンさん、縫製工場のラポージェさん、そして応援頂いた多くの皆様本当にありがとうございます。
ずっと新しいトスコさんの襦袢が欲しい、トスコさんの襦袢が一番好きと言い続けてこられたトントンさんの思い。
ラポージェさんの革新的とも言える長襦袢の仕立てに関する豊富な知識。
この2つはここで巡り会うべくして巡り合ったんだなと最初の話し合いの時に感じました。
おかげで作りたい新しい長襦袢のイメージは驚くほどスムーズに形になりました。
また、メーカーでありながら片田舎の一呉服屋を相手に「やりましょう」と快く対応して下さったトスコさんにも感謝の気持ちでいっぱいです。
最初東京の会社を訪ねた時に、供給量が少なくあまり目に触れる機会が少なくなったトスコ麻です。
もう着物業界を相手にしてはいないのではないかと僕は考えていました。
ところが予想外にも着物に対して熱い思いがあった事に感動し話は弾みました。
「ぜひやりましょう!なんならレース着物の生地にも使って欲しい」と。
爽竹を若干ライバル視していたところも面白かった(笑)
目に触れなくなったのは「売れなくなった」だけではなく、そもそも「供給元が発注しなくなった」ということにありました。
「ある」んだけど「ない」状態。
着物業界のユーザー目線のモノづくり
ユーザー目線のモノづくりや考え方が叫ばれるようになって久しいですが、まだまだ着物業界には届いていないのかもしれません。
僕たちの世代は着物がバブル期に売れまくっていたという伝説をよく知りません。
なので、逆に着物業界というか着物はまだまだ今の時代にフィットする形で変わっていけると、進化できると信じています。
この長襦袢も今までにない仕様の長襦袢なので、今までの長襦袢に慣れているお客様は少し戸惑う方がいるかもしれません。
でも、これに慣れてしまうとこれしか着ないと思って頂けるような長襦袢を目指して力を合わせて作りました。
それも無理してではなく楽しみながらみんなで作りました。
そんないろんな人の思いが詰まった長襦袢に送り出すのが最終僕たち呉服屋の仕事です。
一人でも多くの人にこの長襦袢の良さを伝えていきたいと思います。
きもの もたはん 四代目
酒井 康輔