好きなブランドや作り手を、ちゃんと応援したい。
SNSを見ていると、ときどき
「今の〇〇は質が落ちた」
「昔の方が良かった」
そんな投稿を目にすることがあります。
もちろん、感じ方は人それぞれですし、
好き嫌いがあるのも当然です。
でも、そういう投稿を見るたびに少し複雑な気持ちになります。
今、着物や浴衣を作る現場では、
作り手さんそのものが少なくなっています。
そんな中でも、それぞれのブランドや産地は、
自分たちのものづくりを続けるために、
毎年新しい商品を考え、作り続けています。
しかも、この猛暑。
夏物を作ったからといって、
必ず売れるとは限りません。
それでも来年に向けて、
新しい柄を考え、
生地を作り、
染めたり、織ったりして、
商品を世に送り出している。
僕は、それだけでも本当にすごいことだと思っています。
だからこそ、
「昔の方が良かった」
と切り捨てるだけではなく、
今、頑張っているブランドや作り手さんにも
目を向けたいなと思うんです。
もたはんも最近は、
できるだけ僕自身が好きだと思えるブランド、
好きな作り手さんのものを仕入れるようにしています。
そして、これからますます大切になるのは、
「好きなものを買って応援する」
ということなのかもしれません。
今は「推し活」という言葉がありますが、
着物の世界にも、もっと推し活があっていいと思っています。
好きなブランドがある。
好きな作り手さんがいる。
だから、その人たちが作ったものを選ぶ。
着る。
人に話す。
また次の一枚を楽しみにする。
そうやって応援する人がいるからこそ、
次のものづくりにつながっていきます。
今作られているものが、
来年も同じように作れるとは限りません。
職人さんが引退するかもしれない。
材料がなくなるかもしれない。
技術そのものが途絶えてしまうかもしれない。
だから僕たち呉服屋も、
作れるときに作る。
仕入れられるときに仕入れる。
そして、きちんとお客様に紹介する。
そういうことを続けていかなければ、
好きなブランドや作り手さんを支えることはできないのだと思います。
ネガティブな声に惑わされるよりも、
自分の目の前にある
「これが好きだな」
と思えるものを大切にする。
そんな着物の楽しみ方が、
これからますます大事になっていく気がしています。
皆さんには、
「このブランドが好き」
「この作り手さんを応援している」
という方はいらっしゃいますか?
ぜひ教えてください。
僕たちも、これからの商品選びやものづくりの参考にさせてもらえたら嬉しいです。
それでは、また。

