きものをもっとおもしろく2024
おはようございます!
もたはんです。
今日は2024年最後の12月31日という記念すべき日!
この1日を大切にしたくて、朝5時に起きてこのブログを書いています。
2024年はもたはんにとってどんな年だったか。
もたはんが創業して111年というゾロ目の年。
呉服屋になって16年。
福井に戻って13年。
ネット通販サイト「普段着きものもたはん」が立ち上がって6年。
数字にすると何の脈絡もないですが
中でもネット通販はもう6年というよりは
まだ6年なの?というほど
中身の濃い月日を過ごしています。
福井に戻った13年前。
普段着の着物という言葉はなく
カジュアル着物という言葉があり
その中には木綿の着物などは
ほぼ含まれていませんでした。
福井では全くと言っていいほど需要がなく
最初に仕入れた伊勢木綿5〜6反がいつまでも
店に居座っておりました。
その時の事を思いながら
今の店頭を見ると
並んでいるほとんどの反物は木綿、木綿、木綿…
こんな言葉があります。
「人生には三つの坂がある。
上り坂、下り坂、そして『まさか』」
まさに、まさかこんなお店に「なる」とは
というより、こんな店に「なれる」とは
当時の僕は考えてもいませんでした。
もちろん自分の中では
福井に帰ってきた頃から
「自分が面白いと感じる木綿の着物を扱っていきたい」
という思いはありましたが
泣けてくるほど売れませんでしたので
今のこの状況はまさに「まさか」
そして今が楽しい。
普段着の着物を扱って
ネットでもお店でもお客さんと接していて
心から楽しいと感じる着物は
普段着の着物です。
「木綿なんて呉服屋が扱うもんじゃない」
「木綿だけじゃ呉服屋続けていけないよ」
なんて今も昔も普通に言われます。
ただこれは有難い言葉でもあり
この言葉に奮起させられる自分がいます。
それはなぜかというと
自分の性格を誉めてやりたいのですが
言われれば言われるほど
逆を行きたくなるのです(笑)
だから逆を行き続けた結果の「今」なのです。
呉服業というニッチな産業の中の
普段着着物というニッチオブニッチの中で
荒波に揉まれながらも
いつも刺激を受けて働ける今が幸せです。
これからも普段着着物は
もっとおもしろくなっていくでしょう。
それは普段着の着物が人を笑顔にするものだからです。
だから僕はここに身を置き続けます。
きものを
もっと
おもしろく。
2024年も1年間
多くの笑顔と
多くの刺激を与えて下さり
ありがとうございました。
12時間後には紅白が始まっていますね。
僕はこの後やり残した店の窓拭きと
午後からは家族で餅つきをする予定です。
皆さんの2025年が素晴らしい1年となりますように!
また来年会いましょう!!