お店を続けるということ。

最近行きつけのお店の閉店が続いています。

その一つはそれこそ

生まれる前からあり

小さい頃からある近所の定食屋さん。

 

 

もたはんに来た事がある人はきっと知っている

ソースカツ丼の名店「ふくしん」です。

50年続くお店で

小さい頃から

お店の売出しがあると出前を取っていて

それがあるから売出しが楽しみでした。

 

 

地元だけではなく

全国からお客さんのくるお店で

土日は行列ができるほど。

 

 

6月の終わり頃に閉店が告知され

それからは平日でも大行列。

最後に自分達が食べられるのかが本当に心配です。

 

 

ではそんな50年続けてきたお店が

地元にも愛されるお店が

なぜ閉店してしまうのか?

お店を続けていくとは何なのか?

 

 

それは続けていく事への

「気力」「モチベーション」です。

 

 

もたはんは有難いことに

今年で創業から110年を迎えます。

これを書いている僕で四代目です。

 

 

ここまで続けてこられたのは

もちろんお客様あってのことですが

それ以上に

初代、二代目、三代目と受け継がれてきた

「ここで商売をやり続ける」という

気力に他ならないと思います。

 

 

気力、もちろん体力もですが

それは一般的に年とともに衰えていきます。

衰えてきたタイミングで

うまくバトンを繋いでこれたから

もたはんは今もお店をできています。

 

 

この気力のバトンを渡す相手がいない

つまり事業承継できる相手がいないとなると

そのお店は終わりを迎えます。

なので人が少なくなってきたこの時代

街のお店が残っていくのは本当に難しくなってきました。

 

 

 

会社ではない

まさに街にあるお店が閉まるというのは

店をやっている者として

同士を失ったように悲しいことです。

 

 

それが幼い頃からの行きつけのお店であれば尚更です。

願わくば落ちかけたバトンを誰かに拾ってもらい

これからも続いていって欲しい。

そんな思いしかありません。

 

 

「今月で終わるから」

なんて理由でお店に行きたくはない。

行きたくないけど行くしかありません。

だってもう行けなくなるかもしれないんだから。

 

 

お店を続けるということは

他人事でなく本当に難しいことなんだと

超人気店の閉店から考えさせられました。

 

 

もし「ふくしん」に行きたい方は

今月中にもたはんがてらお越し下さいませ!

実店舗もたはんのご案内

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営業時間:10:00〜19:00

定休日:水曜日

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