着物業界の慣習を変えていかないとなと改めて思った話。

先日京都に出張に行ってきました。

令和のこの時代においても

着物という産業の中心は京都。

 

 

メーカーさんや問屋さんも集積しているので

商品の仕入れにおいて欠かせない場所です。

そんな京都は福井県のお隣で

電車で1時間20分ぐらいと

比較的近いのもいいところ。

 

 

先日は久しぶりに

若女将と二人で仕入れに行きました。

何年かぶりの事でしたが

好みも近しい二人なので

好みの着物や帯を見つけては

「可愛い!可愛い!」叫んでました(笑)

藤井絞さんにて夏物を物色。

お揃いのターコイズ綿麻(笑)

藤井さん、いい青持ってます。

 

 

そんな中、新規の取引先さんも開拓しようと

以前から知ってはいたものの

なかなか伺えなかった帯屋さんへ。

 

 

突撃!隣の晩ごはん(見たことはない)ぐらいに

突然お邪魔してしまったのですが

少し待たせてもらって

ものづくりのお話など伺う事ができました。

 

 

話してみるとこちらの帯屋さんは

すでにもたはんが取引のある問屋さんとも取引があり

今までの商慣習に照らせば

そこを通さないと取引きができないという事もありました。

 

 

ここで着物業界の流通の流れを

 簡単にご説明させて頂きます。

着物業界の流れ|普段着きものもたはん

今まで、そして今も基本的には

メーカー→問屋→呉服屋→お客様という流れが一般的です。

細かく言うと、問屋の中にも

産地問屋や地方問屋と言ったところも存在します。

 

 

問屋さんの役割としては

メーカーさんから沢山の商品を仕入れ

呉服屋に提案してくれます。

もちろん沢山仕入れる事で

商品のコストを下げてくれるという役割もあります。

 

 

 

ただ最近ではインターネットのおかげで

呉服屋がメーカーさんと直接繋がれたり

お客様も直接繋がれるような時代になっていき

問屋さんの機能も薄れつつあります。

 

 

 

今回訪れた帯屋さんの帯は

本来問屋さんで見れるはずの帯なのですが

こういうコロナ禍の状況もあるのか

一度も問屋さんで見た事がなく

もたはんは仕入れることすらできない状況でした。

 

 

何がいいたいかというと

本来の商慣習を守っていたのでは

メーカーさんのものづくりに触れる事ができない

そんな可能性が出てきたということです。

 

 

今回お話させてもらって

メーカーさんのものづくりへの思いや

一品一品に込めた意味を知る事ができ

思い切って会いにきてよかったなと思うと同時に

 

 

今までの大量仕入れ

安価で販売してきた問屋さんの役割というものが

かなり意味を持たなくなってしまったなと感じました。

 

 

メーカーさんというと職人気質で

話すのが苦手な人が多い印象でしたが

今回お会いした方は呉服屋みたいに話す人でした(笑)

 

 

だからお話ししても面白く

その商品を手にしたいとこちらが思わせてもらえました。

これからちょっとずつですが

お取引させてもらいたいと思いますので

お楽しみに。

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